ひとり旅が好きな、たぬです。
ちなみに好きなだけで、達人でもありませんが
58歳3か月、体力なし・語学力なし、でもおかげさまで持病もなし
という私の個人的旅の体験・経験の記録が、
誰かのお役に立てれば嬉しいなと思ってシェアします。
旅のプラン
今回の旅のメインはマチュピチュ遺跡。
クスコからマチュピチュ村へ行き、遺跡はさらに村からバスで20分ほどのところにあります。
まずはクスコからマチュピチュ村へ行くのですが、様々な行き方があります。
黄線部分をバスか鉄道(※)で行き、赤線部分を鉄道で行くというのが主な行き方です。(※ペルーレイルは、黄線+赤線を直通で結ぶ列車も運行)
1.鉄道
ペルーレイル(豪華列車から普通の列車まで様々なランクのものあり)
インカレイル(こちらも様々ランクあり)
ただし、インカレイルはクスコ⇔オリャンタイタンボ間はマイクロバス
2.バス(コレクティーボ)+鉄道
コレクティーボとは、乗合バス(マイクロバス)のこと
乗ったことがないので詳細は分かりませんが、定刻で走る路線バスとは違い、ある程度人数が集まると走るというものだそうです。
3.バス+徒歩(ハイキング)
私には無理なやつです。。
ご興味のある方は「マチュピチュ 行き方 スタンドバイミー」で検索してみてください。
費用は1>2>3
当初は鉄道で往復するつもりだったのですが、「マチュピチュまでの途中にある、遺跡群も見学する方法はないかな?」と調べてみると
クスコを出発して、遺跡をめぐりながら(クスコに戻らず)オリャンタイタンボで降ろしてくれるツアーがありました!
ということで、行きは地図の黄線部分を観光バス(ガイドツアー)で、赤線部分をペルーレイルで行くことにしました。
2025年5月19日(月)
クスコ→オリャンタイタンボ 観光ツアー
オリャンタイタンボ→マチュピチュ ペルーレイル
観光ツアー(GET YOUR GUIDE)予約
チンチェロ、モライ、オリャンタイタンボの塩鉱山でドロップオフ
クスコ→チンチェーロ→モライ→マラス塩田→オリャンタイタンボ
宿までお迎えあり、ビュッフェランチ付5,802円(2025年3月21日予約時点)でした。
(別途、遺跡入場料が必要)
朝ちょっと早いですが、お迎えに来てもらえるし、15時頃にはオリャンタイタンボから列車に乗れそうです(スタート時にガイドさんが何時の列車に乗るか確認してくれた)。
これだけの遺跡をこれだけ短時間で一人で巡るのは大変(レンタカーか観光タクシーのチャーターが要りそう)なので、ニーズドンピシャのツアーがあって良かったです。
ペルーレイル予約
松竹梅3種類の列車が運行されています。
<松>ハイラム・ビンガム…めっちゃ豪華。詳細割愛(笑)
<竹>ビスタドーム…各車両の上部がガラス張りでパノラマの車窓が楽しめる。軽食とドリンク付で車内でショーもあるらしい
<梅>エクスペディション…ドリンク付。
<梅>でも車窓は楽しめるだろうし、ショーとか特になくていいし。
タイムテーブルを見たら、ちょうど良い時間に<梅>があったので、即決しました。
ペルーレイルの公式サイト(※)からチケットを購入できます。
(※列車の違いやサービス、往復割引の情報なども見られます)
席は自動で割り振られ、自分で指定はできません。

オリャンタイタンボ→マチュピチュ 片道76ドル(2025年3月21日予約時換算で11,790円)
観光ツアー
クスコからチンチェーロへ
朝起きて、身支度をしてバナナとジュースの朝食を摂り、マチュピチュへ持って行く荷物はバックパックに、宿で預かってもらう荷物はスーツケースにパッキングします。
1泊分の下着の替えと、洗面・メイク道具、薬類、水筒、撥水パーカー、それと小さく丸められるウルトラライトダウンジャケット(ほんと便利!)はバックパックに
その他はスーツケースへ入れることになるのですが、その中には
・バックパックに入らなかった昨日買ったリンゴ
・夕べ洗濯したけど全く乾かなかった(悲)下着やTシャツ
も入っています。。
ゆうべ宿の方に「明日の朝は6時に出ます」と言うと
「(預ける予定の)荷物と鍵を部屋に置いていってくれたらいいから」
ということでしたが、朝出かけるときに受付を見ると、もういらしてました。
(夜も朝も同じお兄さん、、おつかれさまです)
挨拶をして出かけます。
事前にツアー会社のガイドさんからWhatsAppにお迎えの場所・時間の連絡があって安心していたのですが、ホテル前にお迎えがあるツアーはこれ1つじゃなかった。。
朝、ホテル前に同じ時間に様々なツアーのお迎えが次々とやってきて
「私のツアーはどのバス??」となって焦りました。
置いていかれたか?とドキドキしながら待っていると、車からガイドさんが降りてきて「tanuか?」と名前を呼んでくれ、無事ツアーバスに合流することができました。
観光バスではなく、15~16人乗りのマイクロバスです。
そのあともクスコのあちこちのホテルでゲストをピックアップして、最初の目的地・チンチェーロへ向かいます。
朝7時台、窓を開けた車内はだんだん冷えてきました。(これが高地の寒暖差か!)
バックパックの中からウルトラライトダウンを出して着ます。持ってて良かった。
英語でのツアーということでしたが、スペイン語圏の人もいたので
ツアー中、英語→スペイン語と両方でガイドしてくれてました。優しい。
ガイドのフリオさんは聞き取りやすい英語を話されていましたが、当方の問題で半分くらいしか理解できず、そこは残念でした。。
チンチェーロ遺跡
バスを降りて、チンチェーロ村へ入ります。
石畳がきれい
チンチェーロ遺跡へは、クスコ観光チケット(※)で入ります。
持っている人はそれを使ってもいいし、持っていない人(私)はここで買います。
1日券(4か所入れる)チケットが70/S(@40円換算で2,800円)
※観光チケットは1日券・2日券・10日券などの種類があって、現地の観光案内所や各観光スポットで購入できるそうです。
パスポートを見せて買います
敷地に入ると、まず教会が見えてきます。
征服者が基礎だけ残して元の建物を壊し、上に建てたもの。
その前を過ぎると、何もない原っぱが視界に広がります。
ほんとに何もない原っぱなのですが、なぜか、本当になぜか
インカの時代、ここに国のVIPや神職や大勢の人たちが集まる、神聖な場所だったんだろうな、ということが肌感覚として腑に落ちる、そんな不思議な体験をしました。
感動のあまり正面からの写真を取り損ね、後で横から撮った広場(原っぱ)
犬はほとんどリードをつけられていません。飼い主についていく大人しい犬
遠くの山々と、アンデネスと呼ばれる段々畑
チンチェーロの織物工房
民謡(?)を一節歌ってくれたり、何色にも変わる不思議な天然染料の説明をしてくれました(常にお子ちゃまがじゃまをして可愛かった)。
混ぜるものによって、何色にも変わる不思議な植物(名前は失念。。)
その後、お買い物の時間がとってあるのですが、買いたい人だけ買ってくださいね、のスタンスで、(ちょっとしたおすすめはありますが)しつこい販売攻勢もなく、平和でした。
私は今朝の寒さで首筋がゾクゾクしたのを思い出し、「明日のマチュピチュに要るかも」と帽子にもなるネックウォーマーを買いました。ベビーアルパカという細くて柔らかい希少価値のある毛糸で編まれているということで、お値段36ドル(@150円換算で5,400円)
キャッシュで払うと少し割引してくれたのですが、ソル払いの方がお得だったかも。
(ソルの手持ちをキープしておきたくてドル払いにした)
モライ遺跡
チンチェーロから未舗装の道を40分。車内BGMはフォルクローレとなり、ペルームード満点です。
ここもチンチェーロ遺跡と同じ観光チケットで入れます。
円形の劇場のような形の段々畑は、最上層と最下層で温度差が5~10℃くらいあるそうで
インカ時代の農業試験場だったのでは、と言われているそうです。
でもこの形、何か他に意味があるのでは、、と思えてきます。
一番大きい遺跡 奥にある浅い遺跡
マラス塩田
モライから30分ほど。再びフォルクローレを聴きながら車窓を楽しみます。
日本の5月は初夏、田植え・種まきの季節ですが、南半球のペルーでは実りの秋。
ハーベストシーズンです。
小麦畑
塩田へ行く前に、お土産ショップでのお買い物タイムがありました。
まったくの任意であるにもかかわらず、私はここでも買い物をしてしまいました。
お塩は食用とバス用、一番小さい袋(100g)を一つづつ、
チョコレートも一番小さい25gのものを種類違いで10個も。お塩との合計450g!
試食で美味しかったのと、お土産に配りやすいサイズだなぁと思っちゃったんですよね。
(これからマチュピチュへ向かうのに荷物増やしちゃいけなかった)
結果論としては、同サイズの食用のお塩は後でクスコでも買えましたが
同じサイズのチョコレートは見かけなかったので、一勝一敗。
なので荷物になったけど、買ってよかったとも言えます(強がり)。
チョコレートは手のひらサイズの板チョコ
食用のお塩はパッケージから出して入れ替えてしまいましたが、このお顔が目印
ショップを後にしてしばらく行くと、白く輝く棚田が眼下に見えてきました!
大きい!
ここは観光チケットでは入れず、別途見学料20/s(@40円換算で800円)が要ります。
山間で塩田?の理由は、塩分濃度の高い湧き水(湧き湯)が出るため。
それを谷の斜面にためて、天日干しするとお塩ができるという仕組みで
インカ時代より前からずーーっと続けられていること、その規模に驚きます。
この白い棚田が見られるのは4~9月の乾期のみだそうです。
ウルバンバ谷でランチ
車内でウトウトしていたようで、写真がありません。。
ウルバンバ谷は、クスコより標高が低い(2871m)ため、保養地になっているようです。
私たちは、ここでビュッフェランチです。
オープンエア(要はお外)なので、陽射しがまぶしい!そして暑い!
朝ダウンジャケットが要ったのに、今半袖でもいいくらい。
聞きしに勝る寒暖差を実感です。
オリャンタイタンボ
このツアーも終点までやってきました。
村を抜けるとすぐに、山の斜面に造られた、とにかくでっかい階段(?)が見えます。
ここもチンチェーロ遺跡・モライ遺跡と同じ観光チケットで入れます。
近づくにつれ、「え?これ、ほんとに登るの??」という高さが迫ってきます。
まずは石段を登り、一休みしてガイドさんのお話。
木製の階段を登って、一休み。お話。また登って、一休み。お話。
という具合に少しづつ登っていきます。
登りつめたところに広場があって、ここに謎に並んだ巨石が立っていました。
「太陽神殿」の案内板が立っていたけれど、この巨石群が何だったのかは分かっていないそう。ここまでフーフー息を切らせて登ってきた身には、これが何かということより
「どうやってこの石をここまで持ってきたわけ?」の方が大きかったです。
しばらく散策した後、下山(?)し村へ戻ります。
広場に市が立っていて、店先で民俗衣装を着た女性が織物を織っているお店もありました。
村に広場に戻り、ここでツアーは解散です。
駅はそこから歩いて5分ほどだということで、みんなと別れて駅に向かいました。
しばらく歩くと、ペルーレイルのチケット売り場がありましたが、駅らしきものは見当たりません。ウロウロしていると、「日本人の方ですか?」と声をかけられました。
この旅で初めて出会った日本人ツーリスト!
リタイア前後のご夫婦とお見受けする、旅慣れた余裕が感じられる素敵なお二人。
ご親切に「駅はあちらですよ」と教えてくださいました。
私もあんな風に年を重ねていきたいなぁ。と思ったことでした。
それにしてもチケット売り場から乗り場までこんなに離れてる?と思うほどです。
(インカレイルのチケット売り場は駅舎近くにありました)
駅に近づくと、レストランやお土産店・テイクアウトのコーヒーを売る店などが並んでいます。
奥に見えるのが駅入口です
ペルーレイルでマチュピチュへ
いよいよマチュピチュへ!と気分も高まりますが、ペルーレイル、30分遅れました。。
その間、何のアナウンスもなく。30分くらいは遅れたうちに入らないのかもしれません。(駅には30分前にいてね、って予約メールに書いてあったんですが)
ようやく来た列車に乗りこみ、配られたお水を飲んだところで、早起きとオリャンタイタンボ遺跡でのダメージにより、深い眠りに落ちてしまったのでした。
ご相席の中国ファミリー3人がドラゴンフルーツ(ドラゴンフルーツ!?)を召し上がっていたこと、畑を燃やす炎の迫力を覚えているだけで、車内の写真、車窓の写真、1枚もなしです…。
30分遅れで出発した列車がマチュピチュに着いたのは1時間遅れ。
日本にいると、途中のスピードを上げて遅れを取り戻す、みたいなマインドを感じる場面があるけれど、ペルーにはきっとありませんね。文化。
今夜のお宿からは、「駅に迎えに行く」と丁寧なメッセージをもらっていたのに
スマホの通信環境がないばっかりに列車の遅延を連絡することができませんでした。
(事前に列車の到着予定時間は連絡していた)
宿に着いた時、受付に私の名前が書かれたプラカードが置かれているのを見て、
「(あー迎えに来てくださってたんだ)ごめんなさい!」って心の底から謝ったけれど、ほんと申し訳ないことしたなぁと思いました。この経験から、次は絶対に通信環境「あり」にしようと心に誓ったのでした。
本日のお宿
Catari’s House
Calle Chaska Tikca 106, Machu Picchu, Perú
ここも口コミで「スタッフが親切」とあったことと、駅に近いことが理由で選びました。実際本当に親切で、短い滞在時間が快適なものになりました。
キャッシュで前払いします。
ダブルルーム・食事なしで31.50ドル。(@150円として約4,725円)
いやベッド3つって(笑)
こちらのお宿も清潔で快適。
お水を買いたいと思って訊ねると、すぐ近くに食料品店があると教えてくれました。
何軒か先、というくらいで本当に近くて助かりました。
お水2.5/S 、リンゴ1個2/S(クスコのスーパーの2倍)。
この山里へ、輸送費を考えれば当然ですね。
バナナは日本で見る倍の長さ(ほんとですよ)のものか、房でしか売っていなかったので買いませんでした。10歳くらいの女の子が店番してました。
マチュピチュはクスコより標高が低いので、体も楽です。
明日は、マチュピチュ遺跡!朝5時出発です。ということで、早く寝ましょう。
本日のお会計
遺跡ツアー・ランチ付 5,802円(事前決済)
ペルーレイル・エクスペディション
オリャンタイタンボ→マチュピチュ 片道76ドル(事前決済11,790円)
クスコ観光チケット1日券 70/s
マラス塩田入場料 20/s
ネックウォーマー 36ドル
マラスのお塩とチョコレート 45/s(クレカ)
ランチ時の飲み物代 10/s
宿代 31.50ドル
お水(宿近くの食料品店)2.5/s
りんご1個(同上) 2/s
小計
67.50ドル(@150円として約10,125円)
149.5/s (@40円として約5,980円)
17,592円(事前決済)
合計33,697円
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あなたの旅のヒントになれば幸いです。